Uchida Guitar Collection -Sympathy-


2006年制作
Tango Records　CD番号　TRUG-0608
プロデュース: 安田 守彦 (Morihiko Yasuda)　 サブプロデュース: 内田 光広 (Mitsuhiro Uchida)
マスタリング: 小野 誠彦(Seigen Ono / Saidera Paradiso)
デジタル編集: 増田 恭博(Yasuhiro Masuda / Pop Sound Service)

　昨年の春頃、内田さんにこの企画についてご相談した所、快諾していただけ、少しずつ準備をしてきました。当初の予想通り(?)、途中で何度か壁にぶつかりましたが、Acoustic Breathシリーズで何度も苦難を乗り越えてきているのでそのような局面も乗り越え、「必ずゴールインする」との初志を確認しつつ、完成に漕ぎ着けました。

　内田ギターユーザーと内田さんと縁の深い方から構成されたこのアルバムは多岐に渡る内容となりました。楽器は6弦ギター(鉄弦、ナイロン弦)以外に、ピッコロギター、ハープギターそして、コンサートウクレレの演奏を聴いて頂けます。

　このアルバムは、内田ギター第一号となる、U #1のユーザーである徳武 弘文 (Dr.K)さんによる多重録音で、ベイシックとスライドで弦を替えて演奏されたこだわりの録音で幕を開けます。16曲の楽曲からなりますが、バラエティーに富んでいますので、最後まで飽きずに聴いて頂けると思います。
　演奏者が作曲したオリジナル、内田さんが好むミュージシャンの楽曲をアレンジしたもの、楽器の特性を考え選ばれたアレンジ曲などがちりばめられています。

　演奏曲は全てマイクを使って録音され、アコースティックギターの美しい音を聴いて頂けます。内田ギターの特徴を最大限に生かせるよう、マスタリング&リバーブ処理には、世界的エンジニア、小野 誠彦(オノ セイゲン Seigen Ono / Saidera Paradiso)さんに依頼し、素晴らしい仕上がりとなりました。

　ぜひ、多くの方に聴いて頂きたく存じます。
　CDはこのアルバムの演奏者からご購入いただく以外に、アルバムを購入していただく方法のページで、インターネットにてご購入いただく方法をご案内しております。内田ギターコレクション CDお取り扱い店につきましては、このページの後半にてご案内させていただきます。

　また、こちらのページにて、試聴していただけますので、どうぞ試聴のページもご覧いただきたく存じます。

　ちなみに、ジャケットのオブジェは、内田さんご自身が制作されたもので、内田邸にあります。

　日本の個人ギター製作者の草分け的存在、内田光広氏のギターは長年にわたり国内外から高い評価を受け続けている。まさにアコースティック・ギター・ファン羨望のギターなのだが、その「内田ギター」14本を12人のプレイヤーが演奏した全16曲を収録したアルバムが本作だ。
　6弦ギターだけでなく、ハープ・ギターやピッコロ・ギター、ウクレレ（2曲）も含まれており、スティール弦やナイロン弦の違いもあったりする。ヴァラエティに富む各収録作品でありながら、内田光広という１人のギター製作者が作り出した「音」が、それぞれのプレイヤーの演奏を通して見えてくる。ハッキリと聴こえてくる。これは凄いことだ。
　個人的な好みから収録作品について言えば、内田ギター第1号の所有者でもあるDr.Kこと徳武氏の「walking with my dog」と名古屋のギター・デュオ、WAKI-Panの「Route 153」が特に気に入っている。

　ギター製作家内田光広の作品を、徳武弘文 (Dr.K)、杉浦誠、塩見元彦、安藤のりお、安田守彦、おまつ、パパ・ジンタ仲野＆ニック広田、杉浦浩二、亀澤典房、田中稔、田中力の11組が16曲。
　バッハからビートルズ、そして演者のオリジナルの数々。
　北アイルランドのローデン・ギターの工場長として脚光を浴びた日本のアコースティック楽器製作家の草分けである（ブルーグラス系の人のほうが早かったと思うけど…、とにかく）内田氏のさまざまな種類のギターを、さまざまなギタリストが弾き聴かせる、安田守彦制作アルバム。

CD聴きました。とても良かったです。静寂な中、聴きほれています。
さわがしい世の中・音楽が流行っている昨今、このような音楽は本当にいいですね。
心に染み入ります。

音楽というのは、楽器そのもののすばらしさ、それを奏でる演奏者、そして曲そのものの内容、これらが三位一体となった時、心に響くのだなと改めて感じました。

内田ギターコレクションCDを購入して直ぐ、ジャケットの表紙の写真に目が行き、
ギターを想わす良い感じだなーと眺めていました。
このオブジェは内田さんのアイデア作品と聞き、びっくりしました。

ジャケットの中のギター仕様（材質）を見ながら、何度も聞かせて貰いました。
音感の乏しい私ですが何度も聞くうちに内田ギターの深さに、はまっていき、凄い企画だと改めて実感しました。
安田さんのハープギターの音色、いつ聞かせて貰っても心が開き癒されます。

また素晴らしい企画楽しみにしています。

この土・日曜日には、届きましたCDをじっくり聞きたいと思ってます。
特に内田さんの様々な楽器の音に大変興味を持っています。
また、Nostalgic Memories Acoustic Breath vol. VIでは、○○さんが参加しているとの事で、大変嬉しいです。
彼にとって安田さんのこの企画は本当に貴重で、有難い事だと思います。
こうした企画に触発されて、参加プレイヤーはまだまだ現れると思います。

安田さんの演奏、特にハープ・ギターは別格です。トレード・マークですよ。

今後もギター・アコースティック・ミュージックの分野の発展期待しています。

CD『内田ギターコレクション』は、
実は、ギター好きの山勘による判断で
注文したのですが、買って正解でした。＾＾
今度の休日には、集中して楽しみたいと思っています。

CD届いてます。早速聞かせていただきました。
○○さん、○○さんは知らない人ではないのにこうしてギターソロをじっくり聴かせてもらうのは初めてで、うなりっぱなしです。いい企画ですねこのCD。

デヴィッド・グリスマンの一連の企画CDにも通ずるところがあり、ライナーノーツの充実ぶりとジャケットのデザインのクオリティの高さ、もちろん収録された音の美しさと演奏の巧みさはまずうならせてくれます。

高音楽器を演奏する私もやはりピッコロギターやハープギターの音色には目を閉じて聞いてしまいました。なんとも美しいですね。
こんな音色をいつも聞いていたら体も心も浄化されそうです。
ありがとうございました。

次回の企画CDにも大いに期待します。

それぞれのギターにあった選曲をして、皆さんレコーディングされてるんですよね？
それを意識して聴くと、いろんな個性があっておもしろいです。
CDにおさめれられてるのどれもそれぞれによくてコメントするの難しいのですが、杉浦さん、塩見さんの演奏が印象にのこります。
あと、おまつさんのHere,There and Everywhereとかシンプルでよいですね。
うちの子（犬）をひざにのっけて聴いてると沁みてきます。

「内田ギターコレクション」を聴いて

一通り聴いてみての第一印象は、どの曲でも「内田ギターの音」がする。
材料・ボディサイズ・弦 などが違っても唯一無二の音があるのだ。

言葉で表現するのは難しいが、「優しくて」「芯がある」「粒立ちの良い」音がする。

中音域から高音域に特徴があるが、ハープギター・ピッコロギター・ウクレレ等、
高音域が中心となる楽器では、その響きの美しさが際立っている。

ウクレレはハワイ製のような緩さはなく、非常に丁寧な作りだが
出てくる音はコロコロとして粒立ちの良い「内田ギターの音」である。

鉄弦仕様とナイロン弦仕様を聴き比べても音の傾向に変わりは無い。

「内田ギター」を実際に弾いたことがある人は数少ないだろうし、
ましてや複数の「内田ギター」を「弾き比べる」機会は皆無だろう。

だが、このCDでは思う存分「内田ギター」を「聴き比べる」ことを
実現してしまった。何と贅沢なことだろう。

一人のルシアーが作ったギターだけでアルバムが製作されるのは
日本では「内田ギター」が初めてではないだろうか。

このCDは「内田ギターの音」カタログでもあるが、それを抜きにしても
バラエティに富んだ完成度の高いアルバムだと思う。

惜しいのは、６弦ギターでのデュアルサウンドボードの音が聴けなかった事か…