丹後弁
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品詞
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意味/例文
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あ行
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あだける |
動詞
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落ちる。
「今日はひでぇーことはたがめがあだけて〜え」
今日はひどい雷が落ちてねえ。
初めて聞いた時は、何のことだかさっぱり分からなかった。
母も初めて聞いた時は理解できなかったらしい。もっぱら父が使っている。
(かつては祖父、祖母も使っていた)。
尚、驚いたことにはたがみがあだけるで、ある丹後弁の本に紹介されている。
[2003年3月19日(水) -2- 記載]
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あんばよう |
副詞 |
案配良く。良い具合に。しっかりと。
「前もって地図をあんばよう見とかんと分からへん」
事前に地図をしっかりと見ておかないと(その場所がよく)分からない。
標準語に近いと思うが、音だけ聞いていると分からない単語だと思う。
[2003年7月15日(火)記載]
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一升口
(いっしょうぐち) |
名詞 |
酒を一升以上飲める酒豪。(丹後弁と言えるのかどうか? 不安)
「あのもんらは一升口だで、飲みほうだゃーにした方がえ〜え」
あの人たちは酒豪だから、(個別に払うより)飲み放題にした方が良い(安上がりになる)。
今年の同年会の幹事をしている父は、飲み放題にするべきかどうか、最後まで悩んでいたらしい。
70歳にならんとしている人の集団だが、一升以上飲む人が4、5人はいると言う。恐ろしい集団だ(笑)。
[2003年3月13日(木)記載]
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いさーし |
副詞 |
長いこと。長い間
「あの選手は怪我していさーし休んどった」
長い間休んでいた。
なるべく怪我をしないようにしないとな。
[2003年6月28日(土)記載]
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いぬる |
動詞 |
帰る。
「白い犬が、白い城を回って、自分の住処にいぬる」
過去形はいんだとなる。
「印田さんは午後3時に羊羹を食べて、午後5時、自宅へいんだ」
午後5時自宅へ帰った、となる。
美しい丹後弁は声に出して読んでこそ、その輝きを増すと言うもの。
ぜひ、声に出して例文を読んでみましょう!
[2003年3月14日(金)記載]
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いらう |
動詞 |
触る。
料理している時などに「この箸をいらっとったら、手が油だらけになったわ」などと言う。
触らないでほしい場合は「この楽器をいらわんといてよ(触らないでよ)」と言うが、楽器好きの人に言ってもあまり効力がない。何も言わない方が良い場合も(笑)。
[2003年3月6日(木)記載]
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うみゃー |
形容詞 |
おいしい。美味である。
国道482号線を北上し、丹後町に去年できた(?)パティスリーC.M.に行く。
ここのケーキは今まで丹後ではなかなか口にすることのできなかった、ケーキ好きを喜ばせる味を出している。
2階のカフェでくつろいでいると、
「このケーキ、がっしゃーうみゃー」と隣のお客さんが言っているのが聞こえた。
とてもおいしい、と言う意味である。名古屋弁じゃないよ、丹後弁だよ。
[2003年3月8日(土) -2 記載]
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おうどうな |
形容詞 |
慎重さに欠ける。
「早めに病院で診てもらえばええのに、あの人はおうどうなでな、傷を悪化させてしまったわ」
慎重さに欠けるから、傷が良くならずに悪くなってしまった。
梅雨時期でもあるし、ちょっとした怪我でもしっかり診てもらった方がいいな。
[2003年6月26日(木)記載] |
おおがっそう |
名詞 |
髪の毛が長くて、あまりまとまっていない様子。
親と一緒に暮らしていると、いろいろ細かいことを言われる。特に口うるさいのは母なのだが・・・
「おおがっそうになってるで、散髪に行ってくるがええわ」
髪の毛が長くなってきているから、散髪屋に行って、髪を切ってもらった方が良い。
と言う意味ではあるが、母の口調だと、行った方が良い、ではなく、
行ってこい。
である。
何歳になっても、子供(ガキ)扱い受けているようで嫌である。
自分の髪の毛くらい自分が切って欲しい時に行くわい。ごじゃごじゃ言わんでくれ、と思う(守彦)。
で、このおおがっそうであるが、女の人に対して使われているのは聞いたことがない。
[2003年3月16日(日)記載] |
おっとろしゃー |
間投詞 |
驚いたー。驚いたときに言うことば。
頻繁に聞こえてくることばである。
今日これを聞いて、フランス語のOh! la! la!(オー・ラ・ラー!)にかなり近いものを感じた。
仏和辞典を見ると「おやまあ」などと訳されている間投詞であるが、実にいろいろな場面で
使えることばだ。状況の前後関係によっては、正にこの「おどろいたー」にぴたり当てはまる
ことがある。
もちろん100%置き換わる言葉と言う意味ではなく、一部がとても似通っていると思うのだ。
特筆すべきはその「音」である。
おっとろしゃーとOh! la! la!は近いイントネーション、シラブル(音節)が3つである点、
「お」で始まるところと、かなり類似点がある。
これは新説ではあるまいか? (一体何の新説だと言うのだろう)
丹後弁とフランス語の関係。 (全く関係ないと思うけど)
素晴らしい発見で今日は気分がええわ。 (めでたい人やなあ)(守彦)
[2003年2月17日(月)記載]
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おみゃー |
代名詞 |
おまえ。
「おみゃーはほんまにケーキごろ食べとるな」
おまえは本当にケーキばかりを食べている。
好きなんだからしょうがないやん。ほっといて。
ちなみに複数形はおみゃーらーである。
ガキの頃はよく怒られた。
「おみゃーらーは悪いことばっかりして、ほんまにしょうがにゃー奴らだで」
しょうがにゃーはしょうがない。語尾が分かり出すと、俄然丹後弁が身近になる。
ぜひマスターしてください。
代名詞はけっこう面白いのでおいおい。お楽しみに。
おみゃーと聞くと、名古屋弁みたいとよく言われるけど、丹後弁だよ。
[2003年3月11日(火) -2 記載] |
か行
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かたる |
動詞 |
相手にする。
「こんなに儲からん仕事ども、わきゃーもんはかたらへん」
オイルショック以来、全く良い目のない丹後の織物業だが、将来性に乏しいこの業界に入ってくる若者が少ない。
こんなに儲からない仕事など、若い人達は相手にしない、と言う意味。
「あいつはがっしゃー変人だで、かたらん方がええど」
あいつはとても変人だから、相手にしない方がいいよ。
上述のように、この単語は否定形で使われることが多い。
[2003年3月15日(土)記載]
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がっしゃー |
副詞 |
とても。非常に。
国道482号線を弥栄町から丹後町に向かって走っていくと、左側に立て看板がある。
着物姿の婦人の胸から上が描かれていて、「細川ガラシャ」と書かれてある。
その絵の上に、
がっしゃー とばしまするな
と書かれてある。あまりスピードを出さないように、と言うような意味だが、ガラシャとがっしゃーをかけているところがミソらしい(笑)。
この看板も気になっていたが、もう一つ、丹後町に入ってからやはり北に向かって左側にある看板で、
出すならだして みいや、 あとはしらんで
警戒中 丹後町
スピード違反を窘(たしな)める看板だが、つきはなされる感覚が怖い。
これみてスピードは控えめにしないといけないな、と皆思うのではなかろうか。
[2003年3月8日(土) -1 記載]
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ぎごわ |
名詞 |
融通が利かないこと。頑固なこと。
「あのもんはほんまにぎごわだね〜え」
あの人は本当に融通がきかないねえ。
あまり使いたくないし、使われたくない単語である。
[2003年3月18日(火)記載] |
ぎょうさんげに |
副詞 |
大層に。大げさに。
「店には糸が悪い言うて、ぎょうさんげに言うといてよ」
京都の店には糸が悪い(悪くて織り難い)と、大げさに連絡しておいて。
普段は京都の店から、「早く品物を上げろ(完成させろ)」「丁寧に織れ」等注文を付けられることが多い父だが、
言うべき時には言っている。上記は毎日家に来る代理店の人に言っている言葉。
くらげのような人で、話を聞いているのだか、どうなのか。
[2004年1月8日(木)記載] |
くだく |
動詞 |
くずす。小銭に替える。
「小銭がいるで、銀行に行って札をくだいてくるわ」
これを聞いた私の頭には、トンカチを持って、小銭を叩いている父の姿が目に浮かんだ(笑)。
正解は、小銭が必要なので、銀行に行って、紙幣を両替してくるわ、である。
標準語かと思ってた。標準語ならくずす、を使う。
[2003年3月28日(金)記載] |
けがする |
動詞 |
→(物が)傷になる。
「(ガス管を)外に置いておいて、けがしたら、えらいことだあや」
ガス管を外においておいて、傷にでもしたら、大変なことだ。
「けがする」というと、一般的には人に使うと思うのですが、丹後の使い方があるようです。
2007/3/12
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こばる |
動詞 |
我慢する。
気が付くとなぜか動詞が多いなぁ。まあ、思い出す、聞いた単語から紹介しているので
ある程度の偏りはしょうがないと思う。
「あの娘はバンドの方針がこばれんで、脱退したで」
否定形である。我慢できなくて。
バンドやっているとなかなか意思統一は難しい。自分の意見ばかり通しにくい。
自分にとって、自分のやりたい音楽をやっていくにはソロがあっていると思う。
ただ、たまに無性にバンドをやりたくなることがある(守彦)。
[2003年3月20日(木)記載] |
こらえて〜よ |
動詞 |
許してください。勘弁してください。
「悪かったな〜。こらえて〜よ。」
「申し訳なかったです。勘弁してください。」
※イントネーションの関係上、〜を使っています。
最近、義父が犬に指を噛まれ、そのとき、犬の飼い主の方がおっしゃった言葉です。
幸い怪我は軽くて済み、何度も謝りにこられたことが、かえって申し訳ないくらいでした。
[2004年8月5日(木) 記載]
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ごろ |
副助詞 |
ばかり。
「毎日毎日ジュースごろ飲んどるで、太るだーやー」
ジュースばかり飲んでいるから太るのです。
ダイエットしましょう。
[2003年3月11日(火) -1 記載]
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さ行
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さぃや〜さぃや〜 |
副詞 |
度々。
「あのもんは、さぃや〜さぃや〜やってくる。」
「あの人は、度々来ます」
再々(さいさい)が名古屋弁ぽく変化した感じなのでしょうか???
こちらは、昔風の訪問販売(果物とか珍味とか)が意外と多いのですが、ヤクルトも週に1回は売りにきます。仕事が忙しいときに、父がこう愚痴っていました。
[2004年9月7日(火) 記載]
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しゃっても |
副詞 |
絶対に。
「しゃっても、織れ」って言っている。
「絶対に織れ。」
景気がいいわけではないが、織物の仕事が忙しい今日この頃。父の留守に、お店の人が仕事のメモを置いていかれたようで、そのメモを見た父が言ったことばです。
[2004年6月24日(木)記載] |
じゃりゃあ |
名詞・形容動詞 |
いい加減な。
「あのもんはほんまにじゃりゃあなあ」
あいつは本当にいい加減だな。
あまり使いたくない単語だな、これは。
[2003年5月13日(火)記載] |
しょしゃ |
名詞 |
しょさ のこと。行い。ふるまい。しわざ。
「あのもんの、しょしゃだ!」
「あの人のしわざである。」
丹後弁は名古屋弁にちかく、語尾がにゃ〜、や、みゃ〜となることが多い。そのため、しょさ が しょしゃ になったものと思われます。
[2004年6月26日(土)記載] |
しんきい |
形容詞 |
やりにくい。
「せまいで、しんきいわ〜」
せまいので、作業しにくいです。
2007/8/2
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ず |
名詞 |
野菜のワタのこと。カボチャ、メロン、ゴーヤなど、食べる前にとってしまう部分。
「ゴーヤは、ずをとって、薄く切って炒める」
「ゴーヤは、ワタをとって、薄く切って炒める」
魚でいう、ワタの部分であり、野菜でいうこの部分の正式名称は、なんでしょう?
芯やタネなどの部分を指しています。
[2004年8月02日(月)記載]
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すとーんと
(すっとーんと) |
副詞 |
真っ直ぐに。
「ええっと。その喫茶店はこの道をすとーんと行って、突き当たりを左」などと使う。
真っ直ぐに行く。このように使う場合「下に」の意味を持たないため、
「この道をすとーんと登っていくと」などとも使うことができる(笑)。
[2003年2月12日(水)記載]
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せんなん |
動詞 |
しないといけない。
「盆がちきゃ〜で、あちこち片づけをせんなん。」
お盆が近いので、あちこち片づけをしないといけません。
まさに、今のわたしの状況であります。急げ〜!
2007/8/3
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た行
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だあや |
? |
→です。
「自転車は外だ〜や」
自転車は外です。
起伏のあるイントネーションです。子供お年寄りがよく使われるようです。
2006/9/15
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たぐる |
動詞 |
(トランプを)切る。
昨日甥姪が来た。いつものようにトランプをしてほしいと孫からねだられた母は孫に向かって
「今度はMがトランプをたぐってみ」
と言った。
一緒にトランプしていた私には、何のことだか分からなかった。
後で聞いたの守彦も、意味は分からなかった。
恐らく自分では使ったことがないだろう。
[2003年4月2日(水)記載]
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たばこする |
動詞 |
休憩する。
「学年でも指折りの優等生達が公園でたばこしていた」
学年でも指折りの優等生達が公園で休憩していた。
元々はたばこを吸ってくつろぐ、と言う意味だったのだろうが、今では煙草を吸っても吸わなくても少しの時間休憩することをたばこする、と言う。
今は亡きM伯母から言われた。「ちょっとたばこでもしようか」 その時私ははとても驚いた。
「煙草を吸おうか」と勧められたと思ったのだ。M伯母も私も煙草は吸わないから、ここは純粋に
「休憩しようか」と言う意味だった。
[2003年10月14日(火)記載]
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たばる |
動詞 |
とっておく。
「この、てこいもは、ごはん用に、たばってあるだ!」
このとろろいもは、ごはん用(おかず)にとってあるのです。
父の大好きな「とろろいも」を夕飯にだすと、晩酌中には手をつけず、あとでうれしそうにご飯にかけて食べていました。そんなに喜んで貰えるなら、用意した甲斐があります。
[2004年6月4日(金)記載] |
だんにゃあ |
形容動詞 |
だいじょうぶである。問題ない。
「もう手を離してもだんにゃあか?」「ええど」
手を離しても大丈夫か、問題ないか? 大丈夫。
割とよく使われる単語だが、とっさにメモしてここに載せるのを忘れないようにした。
[2003年7月29日(火)記載] |
ちょぼたんと |
副詞 |
少し。
「甘い物がちょぼたんとある。」
甘い物が少しあります。
2007/7/14
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つかえる |
動詞 |
触(さわ)る。触(ふ)れる。
「おじいちゃんの手がリモコンにつかえたでチャンネルが替わっただあや」
手がリモコンに触れたのでチャンネルが替わった。
守彦に言わせると、今まで標準語だと思っていた・・・、わたしには意味が分からなかった。
辞書に当たってみたが、確かに上記の意味はなさそうだ。
[2003年7月7日(月)記載] |
つたばる |
動詞 |
手で体重をかけ、つかまり立ちすること。(正しい意味かどうか? 不安)
「そんな強い力でつたばったらテーブルが傷むど」
そのような強い力で体重をかけたら、テーブルが壊れてしまう。
では、まず状況説明から。
食事をした後、立ち上がる際に、テーブルに手をかけて、立ち上がる姿を想像してください。
そのような動作をつたばると言うらしい(確信が持てないのだが、母はそれで正しいと言う)。
もちろん今まで聞いたことはあるが、私は少々勘違いしていたと思われる。
ただ単純に「つたわる」の音が違うだけだと思っていた。
[2003年3月12日(水) -1 記載]
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でほうでぃや〜 |
名詞 |
「あのもんは、いいかげんだで、口からでほうでぃや〜ゆうとるわ。」
「あの人は、いいかげんな人だから、でたらめを言っています」
最近こちらの言葉に慣れてきたのか、「丹後弁チェック!」という瞬間が少なくなってきたような・・
この言葉は、以前から聞いたことがあり、理解できる言葉になっていたのですが、まだ書いていませんでした(^^)。
[2004年9月2日(木) 記載]
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てんご |
名詞 |
悪戯(いたずら)。
先日、父がSさんに電話をかけたところ、二度も途中で電話が切れた。
特別電話の調子が悪いわけではなかった。
Sさんの声の奥で、小さな子供の声が聞こえたと父は言う。
「きっと、子供がてんごしたにちぎゃあにゃあ(違いない)。
てんご? 私もあまり聞いたことがない単語である。
後で確認したところ、いたずらだ、とのこと。
もちろんHにとっては????? である(守彦)。
[2003年2月14日(金)記載] |
とおから |
副詞 |
以前から。長いこと。
「とおから会わなんだね〜え」
長いこと会ってなかったなあ。
案外よく使われる単語である。副詞であるから語尾変化もなく、誰にでも使える。
[2003年6月18日(水)記載] |
どないですいな |
よく使われる言い回し |
どうですか?どんな具合でしょうか?
織物の仕事を手伝ってもらっているKさん(推定75歳、女性)が、状況を確認するために
電話をかけてきてくれます。
「こんにちは〜。どないですいな?」
「こんにちは。どんな具合でしょうか?」
(自分がする仕事は、何時くらいからはじめられますか?)
耳で聞くと、何となく理解できるのですが、文字にしてしまうとかえって
わかりにくくなります(^^;)
[2004年7月7日(水)記載]
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とろくする |
サ変複合動詞 |
勢いを弱くする。
「ガスの炎をとろくしてくれ」と言われたら、炎の勢いを弱くし、
「炬燵(こたつ)をとろくしてくれ」と言われたら、温度を下げる。
「火がとろくなる」と自動詞としても使う。
聞いていて意味を類推できる範囲の言葉ではないかと思う。
[2003年3月17日(月)記載] |
な行
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なつべる |
動詞 |
片づける。
「この皿をうしろの棚になつべといてくれ」
棚に片づけておいてくれ。
尚、母は父から「なつべ魔」と呼ばれている。何でもかんでもすぐに片づけられてしまうからだ。
大阪弁の「なおす」に相当する単語である。
19歳で初めて聞き覚えたこの単語も、最初は理解できなかったことを思い出した(守彦)。
[2003年4月30日(水)記載] |
ね〜え |
終助詞 |
ね。
丹後弁の特徴が出る、とても重要な終助詞。
これをマスターするのは難しい。イントネーションが微妙なのだ。
特徴的だけにこれをマスターすると、丹後弁が俄然身近になる。
「この女優は最近ようテレビに出るね〜え」
軽く相手に同意を求める感じが出ている。
このイントネーションの場合は、相手がいる場合なのだ。
音で紹介できないのがもどかしい。
[2003年3月26日(水)記載] |
ねぶる |
動詞 |
舐(な)める。
「男の子がアイスクリームをねぶっている」
アイスクリームを舐めている。
ねぶりつくと言う使い方もある。
「その子はアイスクリームが溶けて落ちそうになったので、ねぶりついた」
より動作が明確な感じがする。
[2003年4月24日(木)記載]
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は行
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はたがめ |
名詞 |
雷。
はたがみ、と読むところもある。
あだける[動詞]の項を参照のこと。
[2003年3月19日(水) -1- 記載] |
はねる |
動詞 |
除く。
正直なところ、ネタを小出しにしたいのだが、聞いた時点で書いていかないと忘れてしまう。
だから、一日にいくつも書ける日もあれば、全然書けない日もある。
「病気だった人をはねたらほとんどの人が選挙に行ったことになるな」
病気だった人を除いたら、の意。
ある町の町長リコールの是非を問う投票結果記事を読んで父の一言。投票率は82.31%だった。
そう言えばはねこにすると言う単語があるな。
除け者にする、と言う意味だ。これは語源が同じであろう。
[2003年3月12日(水) -2 記載] |
ばんばらこ |
名詞・形容動詞 |
ばらばら。散らかした状態。
「明日お客さんが来られるで、ばんばらこな部屋を片づけなあかん」
ばらばらになった部屋を片づけないといけない。
決してプラスのイメージを持つ単語ではないが、何か親しみのある言葉である。
[2003年5月21日(水)記載] |
ぴりぴり降る |
動詞 |
→雨がしとしとと降る
「雨がぴりぴり降ってるねぇ〜え」
雨がしとしとと降っていますね。
ちょうど京都市内から発信されているラジオ番組で紹介されていました。市内のことば(いわゆる、どすえ〜に代表される?京都弁)と思いきや、近くにいた丹後在住の人に言わせると「北部の人の投稿にちぎゃ〜にゃ〜」とのこと。ぴりぴりという言葉から想像されるのは、「しびれる」感覚なのですが、それとは全く関係なしですね。久々に耳にした独特の言葉に、思わず顔がほころんでしまいました。
2007/9/30
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ふがわりい |
形容詞 |
不愉快である。いまいましい。大阪弁で、けったくそわるい。
「わざわざ手伝いに来たのに。ふがわりいワ〜」
「わざわざ手伝いに来たのに。不愉快です。」
※イントネーションの関係上、〜を使っています。
以前、義妹が義母の荷物の片づけを手伝いに来たときのひとコマである。
布団圧縮袋を使っていたところ、掃除機の調子が悪くなり、スイッチが入らなくなってしまったようで・・・せっかく気を利かせて手伝いに来たのに、たまたま掃除機を使った自分が壊したようで、不愉快であるという義妹の言い分であった。まさに、その通りでしょう。電気製品はいつかは壊れます。たまたまのタイミングだったと思うのですが、お気の毒でした。
[2004年8月5日(木) 記載]
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ふんごむ |
動詞 |
→めりこむ。
「足が雪の中にふんごんだ」
足が雪の中にめりこんだ。
あまりに季節はずれのネタで、さすがに涼しさを感じませんね(^^;)
2007/9/10
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べった |
名詞 |
びり。最下位。
土曜日に甥姪が来て、トランプに付き合ってあげた。その殊勝な私をつかまえて、甥が放った言葉は
「今度はもりおっちゃんがべっただあや」
今回は守彦伯父さんが最下位だ。
確かに私が負けました。小学2年生に負けるのは悔しいな(守彦)。
[2003年4月8日(火)記載] |
べら |
名詞 |
側。
「向こうべらの印はよう見えんだろう」
向こう側の印はよく見えないでしょう。
久しぶりに聞いたな、この単語。
[2003年4月7日(月)記載] |
へんげる |
動詞 |
変化する。
「この先この台風が、どうへんげるかわからん」
→「この先この台風が、どう変化するかわからない」
これは漢字で書いてみるとよくわかりますね。
こういう言葉が、確か他にもあったような・・・う〜ん思い出せない(^^;)
[2005年9月9日(金) 記載]
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ほいさきゃあで |
接続詞 |
だから。なので。ですから。
「ほいさきゃあで出んですわ」
ですから、出ないのです。
もう一年以上父と暮らしているが、久しぶりに聞いた言葉である。おそらく普段も使っているのだろうが、最近はあまり
耳に残らなくなっている。あまり気にならなくなっていると言うか。
取次店の人との会話から。
[2004年3月24日(水)記載] |
ぼいだす |
動詞 |
追い出す。
「その人は店内でメモを取っていて、店主からぼいだされた」
メモ取るときは見つからないように取るか、断ってからメモした方が良いですね。
[2003年3月11日(火) -3 記載] |
ほかす |
動詞 |
→捨てる。
「(食べ物が)うまにゃ〜なら、ほかしゃ〜いい」
おいしくなければ、捨てればいい。
食べ物を目の前にした、義父のことば。
2007/10/9
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ほとびる |
動詞 |
ふやける
「お風呂に長くつかっていたで、ゆびがほとびただぁや。」
「お風呂に長くつかっていたので、ゆびがふやけました」
※イントネーションの関係上、〜を使っています。
まったく意味がわからない言葉でした。
台風23号の最中、雨漏りしている箇所をぞうきんで拭きつ、絞りつしているうちに、いつのまにかこういう状態の指になっていたようで
「ほとびたワ〜」
と言って指をわたしに見せる主人に対し、
「どういうこと???」
と問いかけたわたし。今思えば結構笑える光景かもしれません(^^)
[2004年10月25日(月) 記載]
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ぼる |
動詞 |
(収穫の意味で)とる
「そろそろ、柿の実をぼらんと」
「そろそろ、柿のみをとらないと」
耳慣れていた言葉でしたが、まだ書いていませんでした。
柿好きの義父は、皮ごと柿を食べていました(^^;)
自分では、とらないものの、食べ頃が気になっているようです。
[2004年11月20日(土) 記載]
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ま行
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まるっぽ |
副詞 |
まるごと。全体で。
「魚をまるっぽもらっただ。」
魚をまるごといただきました。
ちなみに浜松(遠州弁?)では、まるさらと言います。まるさらもらった!
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まん |
名詞 |
運。
「あの人はまんが悪かったね〜え」
あの人は運が悪かったねー。
[2004年3月26日(金)記載] |
まんびょうに |
副詞 |
平均して。同じように。
「この饅頭は毎月まんびょうに売れるで」
極端な差がなく、毎月同じような売上高がある時に、上記のように言う。
「同じものばかり食べないで、まんびょうに食べれよ」
と言われたら、一品に集中しないで、卓上の料理をいろいろ食べていく。
この単語は今日久しぶりに聞いたような気がする。
[2003年3月10日(月)記載] |
みんごと |
副詞 |
やっと。やっとのことで。
機織りでは、縦糸が無くなると縦繋ぎ(たてつなぎ)をしないといけないのだが、
いつも縦繋ぎをしてくれるKさんから父宛にあった電話なのだが、
「みんごと他の仕事が終わったで、今から伺うで」
やっとのことで他に請け負っている仕事が終わったから、お伺いします。
Kさんは既に70歳は超えていると推測されるが、とても元気ではっきりと話されるため、
丹後弁も歯切れが良く素晴らしい。
[2003年4月14日(月)記載] |
むちゃくちゃへいろく |
名詞・形容動詞 |
デタラメ。(丹後弁と言えるのかどうか? 不安)
「あの男のやることはいつもむちゃくちゃへいろくだ」
昔、デタラメばかりしていた平六(へいろく)さんと言う名の男がいたのだろう。
人を形容するのに使うが、それ以外でも使うように思う。
Hは結構この単語が気に入っているようだ(守彦)。
[] [意味][2003年4月23日(水)記載]
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めげる |
動詞 |
割れる。
標準語のめげる(くじけるの意)とは全く異なる単語で、アクセントも違う。
「卵がめげたら困るで、早よ冷蔵庫に入れといてくれ」
割れたら困るから。
わりとよく使う単語である。
[2003年4月6日(日)記載]
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もがる |
動詞 |
言い訳する。文句を言う。
「○菱自動車は最後までもがっとったけど、とうとう非を認めたな」
最後まで言い訳をしていたが、非を認めた。
聞いたことがない言葉で「えっ、なんて言った?」と訊いた。テレビでのニュースを説明した時のこと。
まだまだ知らない単語がありそうだなぁ。
[2004年3月25日(木)記載] |
元のもすけ |
名詞・形容動詞 |
いったんよい状態になったものが、悪い状態に戻ること。元の木阿弥。(丹後弁と言えるのかどうか? 不安)
人名シリーズ第二弾。
「3対1で逆転したのに八回表に5点も入れられて、元のもすけだ」
なぜもすけなのかは分からない。茂助さんかな、漢字で書くと。
[2003年4月27日(日)記載]
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や行
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やめく |
動詞 |
怒鳴る。
「あんなへまやっとったら監督にやめかれるわ」
あのような失敗をしていたら監督に怒鳴られる。
勝っていても厳しい顔している星野監督は凡ミスにとても厳しい。
勝って兜の緒を締める。常勝集団の長はこれでないといかんな。
[2003年7月6日(日)記載] |
雪すかし |
名詞 |
除雪。雪かき(ゆきかき)。
今日は季節に合った話題を。
最近まで割と普通に使っていたが、どうも標準語ではなさそうだ。
Hは聞いたことがないと言う。浜松では雪掻きであると。確かにこれが標準語だ。
「家の前に雪が積もったから、雪(を)すかしといてくれ」などと言う。
雪をすかすで、雪を掻くの意。
ちなみに、屋根に積もった雪の除雪は雪おろしと言う(守彦)。
[2003年2月13日(木)記載]
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ら行
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りこもん |
名詞 |
素直な聞き分けの良い子供。利口者(から来た言葉か?)。
今日、妹が娘を連れて来た。
私の姪になるわけだが、その姪に向かって「Rはりこもんだねぇ」と発話した。
すっかり忘れていた単語だが、聞き分けの良い姪を見ているうちに口から出てきた。
[2003年2月11日(火)記載] |
わ行
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